カモミール・ローマン
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「カモミール」という名前は、「地面のリンゴ」というギリシャ語から由来し、その名の通り、りんごに似たフルーティーな香りがします。学名の「nobilis」は、「高貴な花」という意味です。 

カモミールは、ラベンダーと並んで最もポピュラーな精油です。髪を美しくするため、シャンプーの原料として長い間愛用されてきました。お肌に対する効果は確かなものがあり、現在は基礎化粧品にもよく配合されています。 

この植物は、庭に植えると、近くに植えている他の植物も元気にする力があるので 「植物のお医者さん」とも呼ばれています。 同じカモミールの仲間で「カモミール・ジャーマン」がありますが、色は、ローマンが透明または青みがかった黄色であるのに対し、ジャーマンは濃いインクのような青で、香りもかなり違います。

成分はほぼ似ていますが、ローマンは精神の安定、鎮静作用が強く、ジャーマンは抗アレルギー、消炎作用に強いのが特徴です。一般的には、ローマンの香りの方が、マイルドで好まれるようです。
・精油名 Chamomile Roman
・学名 Anthemis nobilis
・科名 キク科
・主産地 ドイツ、フランス、モロッコ、南・東ヨーロッパ、南アメリカ、南アフリカ、イギリス
・抽出部位
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 緊張・不安・怒りなどを静めます。生理前のイライラ・寝つけない時に。
・体への働き 鎮静作用があり、頭痛、歯痛、鈍い筋肉痛、生理痛、生理不順、更年期の症状、喉の痛みや花粉症にも。
・肌への働き アトピー、にきび、皮膚の炎症、かゆみ、やけど、毛穴の汚れなど、皮膚の多くの障害に役立ちます。
・注意事項 妊娠初期の使用は避けて下さい。香りを嗅ぐ程度なら大丈夫です。
ラベンダー
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ラベンダーはアロマテラピーで最もポピュラーな精油です。 その理由は、香りの良さに加え、多様な特性を持っており、少量なら 原液をつけても大丈夫なとても安全な精油だからでしょう。 

ラベンダーは地中海原産でヨーロパ全土で花を咲かせています。ヨーロッパにはギリシャの植民兵によって紀元前7世紀頃に持ち込まれたと言われています。 

真性ラベンダーに限っては、イギリス産が上等とされていて、イングリッシュ・ラベンダーと別名があるほどです。 

ラベンダー「Lavender」のもとになったラテン語「Lavo」は「洗う」という 意味です。ローマ人はこれを浴槽に入れて沐浴し、創傷もこれで洗いました。
学名の「officinalis」は「薬用」という意味です。

 ラベンダー水はエリザベス朝、スチュアート時代に人気が高かったもので、これはチャールズ2世の妻、マリア・ヘンリエッタ妃のお気に入りの香水でした。 

フランスの薬品・化粧品の研究者だったガットフォセは、実験中に手に火傷を負ってしまい、たまたま近くにあったラベンダー精油の中に手を浸してみたところ、みるみると治ってしまったというエピソードがあります。それを機にガットフォセはさらに精油の研究に打ち込むようになりました。1928年に「アロマテラピー」という言葉を生み出したのは、このガットフォセです。
・精油名 ラベンダー(真性ラベンダー)
・学名 Lavandula officinalis, Lavandula angustifolia,Lavandula vera
・科名 シソ科
・主産地 フランス、イギリス、ユーゴスラビア、イタリア、ブルガリア、日本、オーストラリア
・抽出部位 花穂
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 心をリラックスさせ、精神的バランスを取り戻してくれます。不眠に効果があるのは有名です。
・体への働き 万病に効くを言えるほど色々な症状に使用されます。心理的ストレスが、身体の不調となって表れるような頭痛、生理痛、不眠症、肩こりなど。殺菌効果により風邪、せき、鼻づまり、呼吸器系の症状など。
・肌への働き 皮脂のバランスをとる作用があり、大半の肌状態に適しています。火傷によいのは有名です。
・注意事項 妊娠初期の方は使用を避けた方が良いでしょう。(香りを嗅ぐ程度なら大丈夫です)低血圧の人は体調の良くない時や朝起きたばかりの時に使用するとめまいを起こす可能性があります。原液をつける場合は少量にして下さい。
グレープフルーツ
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グレープフルーツの原産地はアジアですが、この精油が最初に商業的に生産されたのは1930年頃のフロリダでした。地中海地方では、装飾用の樹木として、よく栽培されています。この木はオレンジの雑種の1つから生じたものと言われています。 

グレープフルーツ精油の分泌腺は、果皮の中に深く埋まっていて、オレンジ、レモンと比べると精油の収穫量は少ないです。 誰にでも好かれるポピュラーな精油です。
・精油名 グレープフルーツ
・学名 Citrus paradisi
・科名 ミカン科
・主産地 アメリカ、ブラジル、イスラエル
・抽出部位 果皮
・抽出方法 圧搾法
・心への働き 沈んだ心をリフレッシュし、幸福感と自信を与えてくれます。
・体への働き 血液、リンパの流れを良くする。むくみ、セルライトの解消。スポーツ後の筋肉の回復。食欲不振。
・肌への働き 脂性肌、にきびに。
・注意事項 光感作用があります。皮膚に刺激を感じる場合は低濃度で使用してください。
マジョラム・スウィート
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マジョラムには、いくつかの種類がありますが、一番私たちにおなじみのものは、丈が25センチ程で小さな卵形の葉をつけ、白やピンクの花を咲かせる種類です。そしてスペイン産のスペインマジョラムは品質が明らかに劣っています。

学名の「majorana」は、「より大きい」という意味で、この植物が「より長い寿命を与える」と考えられていたので、この学名がつきました。ギリシャ語では、この植物を「オロスガノス」と言い、これは「山の喜び」という意味です。

マジョラムは古代ギリシャ人に広く利用された薬草で、体液がたまりすぎた時などに使用し、このハーブを効き目の強い解毒剤だと考えていました。新婚夫婦に幸福を祈って、この植物を贈られたり、亡くなった人の魂に平安をもたらすために、墓地に植えられたりもしました。

心も体も温めてくれ、ほっと安心してウトウト眠たくなる…Zzz…というのがマージョラムの特徴です。
・精油名 マジョラム・スウィート
・学名 Origanum majorana
・科名 シソ科
・主産地 リビア、エジプト、イギリス、ハンガリー、フランス、チュニジア、スペイン
・抽出部位 葉と花穂
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 悲しみや孤独感に襲われた時、ホッと楽にしてくれます。落ちつきがない時、不眠症にも。
・体への働き 血液循環を良くし、縮まった毛細血管を弛緩し体を温める、筋肉痛、リウマチ、関節痛、ぜん息、気管支炎、消化不良、便秘、生理痛、生理不順、性欲の抑制など
・肌への働き 血液循環を良くする作用から、冷え性、しもやけの防止、挫傷のあとなど
・注意事項 お風呂に入れる場合、敏感肌の方は少量からお試し下さい。妊娠中の方は使用を控えて下さい(香りを嗅ぐ程度なら大丈夫です) リラックス作用が強いので、低血圧の方、集中力が必要の時は注意してください。
ジュニパーベリー
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ジュニパーは常緑低木で、栽培されているものは、丈が1.8メートルほどですが、スカンジナビアの原野に生育しているものは10メートル以上に生育します。幹は赤みがかかっており、葉は針のような形で、小さな花を咲かせ、青または黒色の液果を実らせます。

 精油は、液果・葉・枝から採れる「ジュニパー」と液果のみから採れる「ジュニパーベリー」の2種類があります。 昔から利尿作用と殺菌作用があることは有名で、コレラや腸チフスのような多くの伝染病に役立ってきました。

フランスの病院では長い間ジュニパーとローズマリーの小枝を焚いて病棟の空気を浄化していました。現在はカクテルに使うジンの原料の1つとして有名です。
・精油名 ジュニパーベリー
・学名 Juniperus communis
・科名 ヒノキ科
・主産地 フランス、イタリア、カナダ、ハンガリー、ユーゴスラビア、クロアチア、オーストリア、インド
・抽出部位 液果
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 無気力でだらだらしがちな時。何かにチャレンジしたい時。空気の浄化
・体への働き むくみ、膀胱炎、お酒の飲み過ぎ・こってりしたものを食べ過ぎた時、リウマチ、神経痛、月経周期の正常化
・肌への働き 脂性肌、にきびに。
・注意事項 長期間連続で使用すると、腎臓を過度に刺激してしまう可能性があります。腎臓障害のある方、通経作用があるので妊娠中の方は使用を避けて下さい。
ユーカリ
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オーストラリアのコアラが好んで食べる植物として有名なユーカリですが、ユーカリにはたくさんの種類(約600種類)があり、生命力も強く、樹高100メートルほどまでに成長します。

この木はマラリアが流行する国々で生育する傾向があり、土地の水はけを良くし、より健康な風土を生み出すのに役立っています。 アロマテラピーに使用されるユーカリの精油は数種類ありますが、その中でもグロブルス種(globulus)のものが一般的です。

オーストラリアの原住民はこれを民間薬として使用し、深い切り傷などには包帯のかわりにユーカリの葉を巻いて治したそうです。

スッとするこの香りは、日本人にとってなじみ深いもので、メンソレータム、タイガーバーム、塗る風邪薬などには、大抵このユーカリが含まれています。
・精油名 ユーカリ(グロブルス)
・学名 Eucalyptus globulus
・科名 フトモモ科
・主産地 オーストラリア、スペイン、中国、南アフリカ、ポルトガル、マダガスカル、フランス
・抽出部位 葉と花穂
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 頭脳をクリアにし、精神を集中させます。息苦しさを感じる時にも使ってみて下さい。
・体への働き 抗ウイルス作用があり、呼吸器系に特に効果を発揮します。風邪、花粉症、ぜん息、鼻づまり、のどの痛みなどに。筋肉痛にも。
・肌への働き やけど、傷の回復
・注意事項 高血圧やてんかんを起こしやすい人は、大量に使用しないで下さい。
フランキンセンス(乳香)
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この精油は樹脂から採取されますが、木から染み出る樹脂は乳のような白い色であるため、日本では「乳香」と呼ばれています。「乳香」を英語で「フランキンセンス」と言いますが、これは古いフランス語で「ほんとうの薫香」を意味します。

エジプトではこれが神々への献げものとして祭壇で焚かれ、瞑想をするのにも使用されました。エジプト人はよく、乳香をシナモンと合わせて用い、これらで手足の痛みを和らげたり、女性は若返りのためにこれをパックに使用していました。また乳香は黄金なみに貴重なものだったので、キリスト誕生の時には、イエスに贈り物として献げられたお香の1つでもあります。

乳香は刺激の少ないマイルドな精油です。
・精油名 フランキンセンス(乳香・オリバナム)
・学名 Boswellia carterii 、Boswellia thurifera
・科名 カンラン科
・主産地 中東、中国、エチオピア、イラン、レバノン、ソマリア、エジプト、スーダン、フランス、アラビア
・抽出部位 樹皮
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 不安、落ち込みを軽減し、呼吸をスローダウンさせます。過去に関するものを断ち切ると言われています。
・体への働き 呼吸器系によく、息切れ、気管支炎、喘息などに。利尿作用があり膀胱炎にも
・肌への働き 老化肌の活性化、皮脂バランスの改善、殺菌作用があり、創傷にも。
イランイラン
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「イランイラン」という名前は、木からぶらさがって咲く花の美しさをたたえて、マレー語の「アランイラン」(花々の中の花)から、その名がついたそうです。

花は、ピンク・藤色・黄色の種類がありますが、黄色の花から採れた精油が高品質です。 この木は「香料の木」としても有名で、濃厚でエキゾチックな花の香りは香水の重要な材料にもなっています。それは人間の原始的な本能に働きかける力があるからでしょう。 

この香りは催淫作用があるため、インドネシアでは新婚カップルが夜をすごすベッドに、イランイランの花びらを撒き散らす美しい風習があります。好きな人を振り向かせるのにも、効果的な香りと言われています。 

好き嫌いがはっきり別れる香りですが、惹かれる人にはやみつきになる香りのようです。
・精油名 イランイラン(Ylang Ylang)
・学名 Cananga Odorata
・科名 バンレイシ科
・主産地 フィリピン・ジャワ・スマトラ・マダガスカル・インドネシア・コモロ・セイシェル
・抽出部位
・抽出方法 水蒸気蒸留法
・心への働き 怒り・不安・ショックなどを鎮める。ぬくもりを感じてうっとりさせる。
・体への働き ホルモンバランスを良くする。生殖器系の障害・過呼吸・心拍のスルーダウン・血圧を下げる・不眠症
・肌への働き 皮脂分泌バランスを良くする(乾燥・脂性のどちらにも良い)・頭皮の強壮(ヘアの成長)
・注意事項 濃厚な香りなので、過度に使用すると、頭痛・吐き気をもよおすことがあります。炎症のある皮膚には使用しないで下さい。
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